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VOL.3 生産管理システム稼働後の課題と解決-A社の場合
公開日:2022.06.02|最終更新日:2023/06/13
下請け型企業体質からの脱皮を目指して「Dr.工程PRO」を導入した精密部品メーカーA社にとって、生産管理システム導入は大きな効果を発揮する一方で、それまでのアナログ管理からデジタル管理への脱却に至る過程で発生した課題の解決も必要であった。A社で発生した課題とその解決方法に迫るー
(前回のおさらい)Dr.工程PROの立ち上げから稼働まで
短期間の準備での立ち上げにまずは成功!
東海地域の精密プラスチック部品製造メーカーであるA社が「Dr.工程PRO」を導入決定したのが2020年9月。2ヶ月半の立ち上げ期間を経て本稼働に移行したところ、すぐにシステム化の効果を実感でき、まずまず順調な滑り出しとなった。
すぐに実感した導入効果
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1.導入後に明らかになった課題
アナログ管理からデジタル管理への移行ゆえの課題!
新たな仕組みの定着にはいくつかの障壁が残されていた。運用していく中で明らかになった課題に共通する要因は、「アナログ管理(手作業)からデジタル管理に変わっても人はすぐに適合できない」ということであった。
(課題1)実績の入力漏れ・誤りが多く、進捗の把握・再スケジュールに支障が発生
実績入力漏れが頻発すると、本来の作業計画とは異なる作業指示がされてしまうことで現場が混乱してしまう!
(課題2)割込作業や工数見積の甘さからスケジュールとおりに作業が進まないことが頻発
(課題3)再スケジュールを行うサイクルやタイミングがわからない。