Dr.工程Familyは、金型・試作・産業機械・専用設備・特注品・治具工具などの個別受注生産に適合する生産管理システムです。

メールマガジン

VOL.2 生産管理システム導入までのプロセス-A社の場合

公開日:2022.03.24|最終更新日:2023/06/13

Dr.工程Familyはこれまで数多くのお客様の製造現場に導入いただいておりますが、導入に至る過程や現場の運用はさまざまです。
そこで今回のメルマガでは、過去の実際の導入事例をもとに、Dr.工程PROのご検討から導入そして運用までを弊社が再構成した内容でお届けします。

1.精密部品メーカーA社の状況

受注の急拡大によるチャンス到来、しかし製造現場は?

A社は東海地域の精密プラスチック部品製造メーカー、社員100名程の中小企業である。OA機器の部品製造が主力であったが、数年前に開発した医療機器用部品が大手メーカーB社の目にとまり、新製品のラインナップに採用されることになった。
地元部品メーカーの下請けであったA社にとって、売上面だけでなく企業体質を改革するチャンスであったが、製造現場は以下のような状況であった。

  • 2020年7月より生産量20%UP、12月より50%UPへの対応が必要となり、
    ✓ 製品設計部門は増員で対応、量産のオーバーフロー分は外注手配のめどが立った
    ✓ 金型製造は受注量20%増時にはすでに残業体制で対応中

金型製造はもともと個人の技能とベテランの勘でまわっていることもあり、生産量50%増になると金型製造が回らないことが明らかであるためシステム化が急務となった。

受注の急拡大

2.生産現場の課題整理とシステム選定

社長の指示でシステム化検討を開始

金型製造部門の抜本的生産性向上を目的として課題整理およびシステム検討を開始した。課題整理は生産計画担当を中心に、設計担当者・加工担当者も交えた打ち合わせで抽出した。
システム選定については、社内のデジタル化を指向していた社長自らが資料を取り寄せ、その中から金型製造業への導入実績がある3社を選定して評価することとした。
課題整理とシステム選定は以下の通り。

もっとも解決すべき課題の整理

メルマガVOL2-1 メルマガVOL2-2 メルマガvol2-3
工数見積ができる人材が少ない。生産管理担当者がコンピューターに不慣れなため運用できるか不安。 Excelとホワイトボードというアナログ管理からの脱却。全社情報共有のための見える化。

現状の日報管理から段階的に移行可能であること。ベテラン作業者でも操作できること。

 

システム選定とDr.工程PRO導入決定

金型製造に強いと言われる工程管理システム3社(スケジューリング機能を持った工程管理システム2社、生産管理システム+生産スケジューラ1社)を比較検討実施、短期検討のため営業デモと2週間の機器貸出による操作確認実施、下記の観点でDr.工程PROを採用頂いた。

  • 工程設計は、Excelに操作性が近く操作方法の理解が容易であったとの評価。日程計画や実績管理も担当者レベルでの操作性チェックでOKとの評価。不安材料であった工程設計操作が使いやすかったことを重視。
  • カタログでは3社とも同等ながら、トライアルの結果、人と機械への割付の自動化により生産計画立案早期化が見込めることがわかり、製造現場の勤務体制(残業体制)を前もって判断できる。
  • 金型製造のユーザーが多く、試用時に自社が抱える課題への具体的解決策が聞けたこと。また、工程管理システムに加え個別原価管理への展開が容易であることや周辺製品やオプションが充実しているため拡張性があること。

3.Dr.工程PROの導入から稼働

短期立ち上げにひとまず成功、しかし問題も!?

導入体制

短期間で立ち上げるためのスケジュール、体制、導入範囲等を決定、2ヶ月半の導入準備、立ち上げ期間を経て本稼働を迎える。工程設計、日程計画を含む導入担当チームは、休日出勤等の活用で対応。

本稼働後の効果 工程設計や日程計画は特に違和感はなく浸透。自動スケジュール機能は当初は利用する機能を絞ることで運用を開始。徐々にガントチャートやパート図により製品ごとの進捗から全体スケジュールまで把握出来るようになり、進捗問合せ等も少なくなった。
発生した問題 実績の入力漏れ・誤りが多く、進捗の把握・再スケジュールに支障があることが発覚。割込作業や工数見積の甘さからスケジュールとおりに作業が進まない。再スケジュールを行うサイクルやタイミングがわからない。⇒発生した問題の解決や今後の展開は次号で詳しく!

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