Dr.工程Familyは、金型・試作・産業機械・専用設備・特注品・治具工具などの個別受注生産に適合する生産管理システムです。

株式会社中日金型様

Dr.工程liteの導入により緻密な実績収集が実現 現場の生産性が向上し、お客様の満足度アップに貢献

株式会社中日金型がDr.工程liteの導入を行ったのは2006年の1月のこと。 経営理念に「お客様へ安心を提供し、技術の発見と継承で、 産業界に貢献する」を掲げる同社にとってDr.工程liteの導入により、生産性をより高めることは自然な流れであった。 もともと金型の生産力に定評のあった同社にとって工程管理、原価管理をシステム化するDr.工程liteの導入には、 どのような狙いおよび効果があったのか、毛利社長よりお話を伺った。

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中日金型について

  • 株式会社中日金型では、ステアリング、フロントスイッチ類、ハンドル回りをはじめとした自動車部品のプラスチック成形用金型の設計・製作、ダイカスト用金型の設計・製作などを手がけている。社是には、1)お客様の立場に立って考える。(心) 2)チャレンジで自分を磨く。(技) 3)やる気をスピードで示す。(体) を掲げ行動指針としている。系列会社の中日クラフト株式会社では、金型の表面処理・めっき処理・レーザー溶接(金型補修)を中心に各種表面処理の技術開発を行っており、グループとしての総合力も評価が高い。

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紆余曲折を経てDr.工程liteを導入

  • 毛利社長が代表になったのは10余年前。当時現場で使っていた工程表は紙に手書きで記入していたものだった。工程を大枠では捉えていたが、金型ひとつひとつの原価や工数の詳細は十分に把握されていなかった。
    このため、紙ベースで実績集計を取り始め、原価集計など電卓を使って行っていた。しかしながら、集計はしたものの分析などが思うようにできず、うまく活用できなかった。毛利社長はこのときから何とか工程管理・生産管理をコンピュータ化できないものかと考えていたという。

    初めて生産管理システムを導入したのは、それから数年後のこと。しかしこのときの導入は成功とは言えないものであった。社内の受入体制が十分ではなかったため、実績が正しく入力されなくなってしまった。システムの操作性も今ひとつであった。さらに決定的だったのは、その会社がシステムの販売を中止したため継続利用ができなくなったことだった。
  • 今回お話しを伺った毛利社長
  • こうして、初めて導入した生産管理システムは運用を中止するに至ったのだが、このときの経験で、システム導入の重要なポイントを3つ知ったという。ひとつは導入前に社内に周知徹底すること、もうひとつは正確な情報を入力すること、そして最後のひとつはメーカーが信頼のおけるパートナーであること、である。

    その後、Dr.工程liteに出会い、検討をおこなった。導入前にDr.工程liteをデモで見た感触は、操作性が良さそうで、できることもイメージに近く「これなら使いこなせそうだな」と直感できた。導入のポイントとしては、工程作成の自由度が高いため、柔軟な工程の組み立てができる。自社の仕事の流れにマッチするため、仕事の流れを変えることなく導入ができる。などがあげられた。さらに、現場の人間が各々パソコンに実績入力することにより、システムの運用に各人が参加しているという社員の士気を高めるという効果も狙ったという。
  • システムを導入し、急激な変化を現場に強いるとうまくいくこともいかなくなってしまうことがあるため、導入時には十分に配慮した。手書きで作成していた工程計画をDr.工程liteで作成するのはもちろんのこと、現場で加工担当者が行っていた日報用紙への記入も徐々にDr.工程liteに置き換えていった。

    「システムの完全な運用までには時間がかかったものの、結果的にはこのゆるやかな改革が現場にはよく馴染んでよかったと思っています」と毛利社長は語る。

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Dr.工程liteによる現場改革~「見える化」の実現

  • 現場における実績入力は古いシステムを使っているときは、現場担当者が紙に記入して、あとで別の人間がまとめて入力していた。Dr.工程liteの導入後は、日報を書くようなイメージで、現場の担当が個人ごとに直接入力している。当初の毛利社長の狙い通り、各々がDr.工程liteに触れることで、自分の作業のすすみ具合だけでなく前後の工程とのかかわりに対する意識がより高まった。また、画面上で確認するだけで全体の工程がひとめでわかるため、これまで不透明だった部分の「見える化」が実現できて生産性が向上した。

    これにより、お客様への提案や見積もりも迅速にかつ正確にできるようになった。「工程管理・原価管理を確実に行うことは、経営戦略的な観点からも非常に重要なことなので、運用面の改革を含めて、今後もよりよい生産管理を追及し続けていきたい」という。
  • 工程設計に関しては、型設計担当者が作成し、あわせて管理もしている。といった体制で運用している。これについて社長は「兼任者がかけている時間を考えると専任者を採用した方がよいのかどうか、人を増やすとコストはどのくらい上がるのか、効率は良くなるのかなど総合的に検証する必要があるため、ここが思案の為所かなと思っています」と語る。

    また、“思わぬ”効果もあった。工場見学にいらしたお客様がDr.工程liteの画面を目にしたことで、IT化の進んだ工場であるとの高い評価をいただき、受注につながった。これは納期やコストに対する高い意識が、お客様にも伝わったのであろう。「Dr.工程liteは営業的にもよく働いてくれています」と毛利社長は笑顔でいう。

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今後の展望

  • Dr.工程liteを活用していくことにより、生産性をあげて、仕事にもっともっと余裕を持てるようにしたいですね。余裕があれば新しいチャレンジも可能になり、会社がさらにステップアップできます」との抱負も挙がった。元々大手一流企業にも多数の納品実績があり、その実力を認められている同社の技術は業界でもトップクラス。にもかかわらず会社をより良くしていきたいという毛利社長の真摯な姿勢がうかがえる。さらに、現在、一日単位で管理している外注工程を時間単位で管理することにより、リードタイムの短縮および仕入価格の適正化を図っていきたいという。
    海外への展開としては、数年前にシカゴに金型製作の現地法人を立ち上げ、アメリカにおける拠点としている。アメリカは各種法律が整っているため、アジア諸国よりも仕事がやりやすい環境にあるという。今後はここを足掛かりにアメリカにおける事業展開を充実していく予定だ。
  • 中日金型は、五ヶ年計画、十ヶ年計画と順調に達成し、工場の増設移転も視野に入っている。同社は時代のニーズを的確に捉えて、さらに新技術へのチャレンジを今後も積極的に進め、進化し続けていくことだろう。

    毛利社長にはDr.工程liteの機能や効能について、紙面では書ききれないほどの建設的なご意見を数々いただいた。常にお客様の立場に立ってものづくりを行っている社長ならではのアイデアは傾聴に値する貴重なお話だった。

お客様の役職や会社情報などの記載事項はすべて取材時点のものです。

株式会社中日金型様 企業概要

  • 所在地
    愛知県春日井市大泉寺町852番地
  • 代表取締役
    毛利 満
  • 設立
    1979年12月
  • 資本金
    1,000万円
  • 事業内容
    プラスチック成形用金型の設計・製作
    プラスチック成形
    ダイカスト用金型の設計・製作
  • Webサイト

※ データは、2008年12月現在のものです。

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