個別受注生産現場のための生産管理システム「Dr.工程」

黒崎播磨株式会社様

部門の一体化で、Dr.工程PROの垂直立ち上げを実現!

黒崎播磨の装置・金型製造事業部においてDr.工程PROを導入したのは2023年の1月、約4ヶ月の準備期間を経て同年5月から本格運用を開始した。導入にあたっては、既存の現場タブレット活用を考慮してWeb実績オプションもあわせて導入していただき導入から1年あまりで運用は軌道に乗っている。

さらに現在は、検査部門での運用立ち上げを進めており、受注から完成までの一元管理に移行しつつある。

今回は、Dr.工程PRO導入にご尽力いただいた装置・金型生産技術グループ長の河本様、システム立ち上げから社内の中心で運用に携わっていただいているマネージャーの松山様、現場責任者の立場から深く運用にかかわっておられる工長の吉武様と中野様の4名にお話を伺った。

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黒崎播磨株式会社について

  •  黒崎播磨グループは1919年の創業、主力の耐火物事業は日本国内大手として鉄鋼業をはじめとする素材産業を支えており、耐火物レンガ、セラミックス、ファーネスの3つの事業を展開している。また、北九州市八幡西区にある本社の広大な敷地内にはおびただしい数の建屋があるだけでなく、なんと約250万年前に噴火した火山「妙見山」を含む貴重な産業文化財が残されているロマンにあふれる企業である。

     Dr.工程PROをご利用いただいている装置・金型製造事業部は、本社工場内に事務所と工場を構えている。工場内には数十台の工作機が整然と並んでおり、レンガ成形用の金型とSN装置(鉄の流量コントロール装置)を製造しており、黒崎播磨株式会社が誇る耐火物エンジニアリングの中枢技術としての役割をになっている。

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Dr.工程PRO導入前の課題

  • 金型製造部門は、もともと協力会社の一部門として運営されていたが、2021年に製造業務の一体化を目的として黒崎播磨と合併、現在の体制となった。同部門は従来から黒崎播磨向けのレンガ金型を一手に担っており、仕事量が多いうえに突発的な修理(差し込み)への対応も頻繁であった。

    さらに合併後は、新たにSN装置の製造が加わったことで、従来のままの日程管理では対応が難しくなり、管理方法の見直しが急務となっていた。

    当時の日程管理は、Excelベースの作業工程票と機械ごとの日程表を中心に運用していたが、突発案件への対応や調整作業に多くの手間がかかっていた。その結果、工長は日程調整や反映作業に追われ、残業が大幅に増加。納期遅延も発生し、本来担うべき技術・安全管理業務に十分な時間を割けない状況となっていた。加えて、現場内での情報共有も十分に図ることができない状況となっていた。

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Dr.工程PROの導入

  • Dr.工程PROの導入に至った経緯や決め手を河本様に伺った。「金型よりもSN装置の受注比率が高まったことが、工程管理システム検討のきっかけでした。SN装置は金型と比較して加工が難しく、技術面と納期面の両方で悪循環に陥りはじめていたので工程管理のシステム化で納期面の悪循環を断ち切れると考えていました。」と語る。さらに、「従来の工程管理の方法に問題があるわけではなかったので、工長にとって使いやすく、工程の組み替え操作などがスムーズであることを重視しました。」とのこと。
    実際Dr.工程PROは、工程追加や割付固定などの操作が直感的で再スケジュールが容易であることが利点である。

    システム導入成否は受入側の対応が重要であるが、初めてのシステム化を製造現場のDX化と捉え、前向きな取り組みができたとの事だ。工長を中心となって現場に大画面モニタを設置、ガントチャートを見ながら毎朝チームミーティングを実施し、各作業者が提案・フォローしあう習慣を根付かせた。
    一方で、製造現場ではすでにQRコードとタブレットで実績収集する仕組みがあったため、特に混乱もなく稼働できたとのことである。

    以上の取り組みにより、スムーズなシステム立ち上げが実現し、次章で示す垂直的な導入効果につながった。

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導入効果について

  • 運用を開始して1年の間で、次のような導入効果が発揮された。

    ・残業時間の大幅な削減
     特に工長2名は日程作成業務や突発案件の調整が最小化されたことにより、本来の業務である技術面の対応や安全管理に時間を振り向けることが出来るようになった。
    ・前後工程の情報が見えるようになった
     個々の現場担当者から使用機械や工順の提案が出るようになり、各自の工夫を持ち寄ることが出来るようになった。
    ・進捗会議の時間短縮
     現場状況の共有化が進んだことで毎日の進捗会議の時間短縮(1時間→20分)と内容の変化(全体チェック→問題箇所に絞った対策検討)が進んだ。
    ・余分な外注の減少
     工程の可視化と調整精度の向上などにより、不要な外注依頼が減少した。

    これらの取り組みにより、導入から1年後の2024年には労働生産性が導入前の1.5倍へと向上し、まさに“垂直立ち上げ”を実現された。

    さらに、この導入効果は社内でも高く評価され、2024年5月には社長奨励賞を受賞。日本のみならず世界各地の生産現場から改善事例が集まる中、利益率などの厳正な基準で審査される名誉ある賞であり、今回の取り組みが確かな成果として認められた形となった。

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現在の運用と今後の展望

  • 取材の2ヶ月前のことであるが、事務所内に大画面モニターを設置、リアルタイムのガントチャートを表示する事をはじめたとの事。事務所と製造現場の情報共有強化の一環との事であるが、思いのほか効果的であったと聞く。

    まず事務所在席の社員にとっては、製造現場の状況が見えるようになった事で、製造現場とのコミュニケーションを積極的に取れるようになった。PCレベルでは関係者は以前から利用できていたが、大画面で見えるという事による一体感は想像以上であった。
    一方、製造現場にとっても「見てもらっている」という事がモチベーションアップにつながっているとのことである。このような一体感が新たな気づきにつながっていくと考える。

    Dr.工程PROの機能面について河本様は、「まだまだシステムを使いこなせていないと感じる。さらに活用を進めて管理の精度を上げていきたい。」とのことであるが、システムの利用範囲としては、さらに活用の幅を広げているところである。

    ・受注から出荷までの全工程が管理できる体制へ
     検査部門での本格運用を進めており、一貫した製造体制により生産体制を強化している。
    ・不具合対応機能のさらなる強化
     過去の不具合情報を確実にフィードバックできるよう、WEB実績オプションで図面を閲覧可能にし、不具合対応の強化を進めている。

    以上、これまでの導入成功の秘訣として、部門内の情報共有を第一優先事項と捉えたこと、およびシステム導入の機会を捉えてさまざまな改革を進めようとする姿勢にあると考える。

お客様の役職や会社情報などの記載事項はすべて取材時点のものです。

黒崎播磨株式会社様 企業概要

  • 所在地
    福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号(本社・八幡工場)

  • 創業
    大正8年6月1日(1919.06.01)
  • 資本金
    5,537,960,000円
  • 事業分野
    耐火物事業、ファーネス事業、セラミックス事業
  • Webサイト
  • 編集後記

    黒崎播磨の陸上競技部は、元旦に開催される全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)に毎年出場する強豪チームです。
    今年(2026年)の第70回大会にも出場し、社員の皆さんが大応援団として沿道に立ち、選手たちを力強く後押しされている様子をテレビ越しに拝見しました。その声援に応えるかのように、見事総合7位入賞という素晴らしい結果を収められました。

    現場の改善活動だけでなく、こうした応援を通じた社内の一体感や温かい文化が根付いていることに、今回の取材を通じて改めて黒崎播磨の企業風土を感じました。

※データは2026年1月現在のものです。

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